インタビュー | Misa Asanuma

インタビュー | Misa Asanuma

「できないことや目指した形があったのにその通りにならなかった、というネガティブな要素、予定外の現象をインスピレーションにして作っています。」

気がついたら側に居た、そんな静かな印象。でも、秘めた大胆さを感じる、存在感ある作品が生まれる背景をちらりと覗いてみましょう。

Misa Asanumaさんの作品はこちら



陶芸を始めたきっかけは?

流行っていたので。

 

作品作りで大切にしていることはなんですか?

うまくやりたい!と思いすぎないこと、できる時にやりたいだけやることです。
あまり急ピッチで学ぼうとせず、できるだけ頭を使わずに形を作っていくようにしています。

 

手捻りで作っている理由や、釉薬の選び方など技法のこだわりを教えてください。

ろくろも機会があれば覚えてみたいのですが、手捻りなら友達のスタジオや借りた場所でもすぐにぱっとできるのでいいです。釉薬は市販のものや余り物、譲り受けたものなどを使っているので積極的に選んでいる感じではありませんが、できた形に合わせて決めています。
日本には陶芸の長い歴史があり、伝統への理解や技術がある方がたくさんいます。それに追いつこうというよりは、手軽に楽しく自由な気持ちで没頭できる環境や姿勢を大事だと思っています。

 


エストニアに暮らして、制作に対する考えや気持ちの変化はありましたか?

エストニアに来てから制作らしいことを始めたので、変化とかはあまりわからないかもしれません。ただ、日本的な美意識や価値観があまりあてはまらない場所なので、全然ちがうんだなあ〜と日々面白く思ったり残念な気持ちになったりしています。 

 

作品を作るときに楽しい、または嬉しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

てきとうにに手を動かしているだけだと、何も完成せず1日が終わることもあるので、とりあえずこれでいいか!と思える形になったらそれだけで嬉しいです。

 


インスピレーションの源は?

コップとか花瓶、建築物や家具など、日常で目に止まったものは基本的に写真にとって、後で見返して、これを粘土で作ってみようかな、という感じで始めることが多いです。
そこで忠実に再現できないくらいの技術力が役に立ち、抽象的な形になるので、それがインスピレーションかもしれません。

 

これからチャレンジしてみたいことはありますか?

自分のスタジオを作りたいですね。電気窯があったらいいんですが、それ以外のこと(写真作り、本つくりなど)もできる作業場を作ってみたいです。

 

好きな花、その理由を教えてください。

ポピーが結構好きです。花が開いてない時からかわいいのと、茎が頼りなさげなのがいい。

 


店主のつぶやき

思い通りにいかないこともポジティブに捉える感性。作品から感じる大胆さは、彼女の器の大きさからくるものなのでしょうか。
違いを面白がる、目に止まったものを写真で残す、上手くなろうではなく、楽しく自由にものづくりをする姿勢。日々何かに追われて失われていた大切なことを思い出すきっかけになりました。

Profile photo by Misa Asanuma


MISA ASANUMA

エストニア芸術大学在学中に友人から陶芸を教わり制作を開始。写真、グラフィック、製本などさまざまなメディアで制作。

 

彼女の作品はこちら

Website asanumamisa.com

Instagram @asnm33